4月の標語
〔解説〕
「若い時の苦労は買ってでもせよ」という言葉があります。人生に苦労はつきもので、その人なりに避けることのできない困難な事態が、長い一生のうちには幾度となく起こってきます。そのような時、挫折し、意気消沈するか、強靭な精神力で立ち向かい、その困難を乗り越え、解決できるかは、苦労した経験の数や度合いにもよります。つまり、若いころから苦労を避けず、積極的に経験することを繰り返していれば、苦労にたいしての「慣れ」や「免疫」といったようなものが生まれ、次第に苦労を苦労とも思わないような「体質」になっていくのです。そうなってしまうと、いくら困難な事が起こってきても、いつでも余裕を持って冷静に対処いようとしますから、うまく解決できる可能性はますます高くなり、人からの信頼も得られ、人格も自然に練磨されていきます。苦労して得た体験は、底力となってその人の内面に蓄積されていくことを確信致します。